スペインかぜ(英語: 1918 flu pandemic, Spanish flu、スペイン語: La pandemia de gripe de 1918、gran pandemia de gripe、gripe española)は、1918年から1920年にかけ全世界的に大流行したH1N1亜型インフルエンザの通称。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によるインフルエンザ・パンデミック重度指数(PSI)においては最上位のカテゴリー5に分類される。
全世界で5億人が感染したとされ、 世界人口(18億-19億)のおよそ27%(CDCによれば3分の1)とされており、 これには北極および太平洋諸国人口も含まれる。死亡者数は5,000万-1億人以上、おそらくは1億人を超えていたと推定されており、人類史上最も死者を出したパンデミックのひとつである。現状の歴史的・疫学的データでは、その地理的起源を特定できていない。
流行源は特定できていないが、初期にスペインから感染拡大の情報がもたらされたため、この名で呼ばれている。パンデミックが始まった1918年は第一次世界大戦中であり、世界で情報が検閲されていた中でスペインは中立国であったため戦時の情報統制下になく、感染症による被害が自由に報道されていた。一説によると、この大流行により多くの死者が出たことで徴兵できる成人男性が減ったため、第一次世界大戦の終結が早まったといわれている。
表記
「スペインかぜ(風邪)」と表記されることが多いが、国立感染症研究所などでは「スペインインフルエンザ」と表記する。スパニッシュインフルエンザ(英語のSpanish Fluより)と表記されることもある。日本では(インフルエンザの総称である)「流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)」とも表記。
2015年以降、ヒトの新興感染症には地名や動物の名称を使用しないことがWHOにより推奨されており、アメリカのCDCでは「1918 pandemic」「1918-19 flu pandemic(H1N1)」「1918 flu」等と表記する。これは報道などで繰り返し使用されることで、差別や不利益の原因となることを避けるためである。
経緯
一般的にスペインかぜでは…